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常陸秋そば

昭和60年に県の奨励品種に採用された「常陸秋そば」

 

常陸太田「そばの話」

『常陸秋そば01』の画像

常陸太田市は、山地特有の昼夜の気温差が大きい気候と傾斜地に拓いた畑の土壌を生かし、良質なそばの産地として江戸時代から続いています。独特の香りや風 味、甘味に優れていた金砂郷在来種を親として粒揃いがよく、味がしまり、たんぱく質やデンプンを多く含んだ良質のものの選別を繰り返し、「常陸秋そば」と いう品種が誕生しました。香りがあり滋味溢れる「常陸太田産そば」はそば職人から高い評価を得ています。

 

『常陸秋そば02』の画像

 

「常陸秋そば」の発祥の地

『常陸秋そば03』の画像

常陸秋そばは、昭和53年に選抜育成が始まり、昭和60年に県の奨励品種に採用されました。
生産農家の皆さんは、土作りや収穫方法にこだわるなど品質向上に地道な努力を重ね、また、関係者の熱心な普及活動もあって、いまや常陸秋そばはブランドとして不動の地位を確立しています。
そばの品質は、香りと風味、甘み等によって判断されますが、常陸秋そばはそのすべてにおいて優れ、特に香りのよさは群を抜いています。常陸秋そば発祥の地で、そば栽培の理想的な条件を備えるといわれる赤土町は、有名そば職人が直接買い付けに訪れるなど、その品質の高さを物語っています。また、「常陸秋そばオーナー制」は、究極のそばを求めて、首都圏在住者が毎回多数参加するなど大変好評を博しています。

 

そば作りに適した風土と環境

『常陸秋そば04』の画像

常陸太田市赤土町は、地名通り赤い土壌で、山あいの傾斜地にそば畑が広がっています。山間部で昼夜の気温差の大きい、霧の立ち込める地形が味のよいそばを育てるといいます。この赤土町を中心とした地域は、まさにそのような土地です。
また、この地域では、水田が少なく、米の代用食として昔から葉タバコの後作にそばを作っていました。そばは、台風や大雨の影響を受けやすく、計算どおりにいかない作物です。その中でも、特に畑の水はけが重要で、小石の混じった赤土町を中心とした地域は、水はけがよくそば作りに適しています。

 

そばの花と昆虫

『常陸秋そば05』の画像

常陸秋そばの花が実を結ぶには、雄しべから雌しべへの花粉の媒介が必要です。そばの花はその2割程度しか実を結びません。その実を結ぶための受粉の作業をその周辺に生息している昆虫が担っています。そのため、そば畑の周辺の環境も重要です。

山あいの傾斜地で昼夜の気温差の大きい、霧の立ち込める地形が味のよいそばを育てるとよく言われています。また、山あいであることが、外からの他の品種の遺伝子が入り込むのを防ぎ、そこにいる花粉を運ぶ昆虫が多くいる自然環境が花から実になる確率(結実率)を良くします。花が咲いているときに雨が続いてしまうと昆虫の活動が鈍くなり、受粉ができず収穫量が少なくなってしまいます。そばの周辺の昆虫たちが生息する自然環境が、そばの栽培には重要です。

 

そば街道

『常陸秋そば06』の画像

そばと言えば、そばつゆをつけて食べる、いわゆるざるそばが通好みのそばですが、市内では昔からけんちんそばが、郷土料理として親しまれてきたところもあります。ダイコン、ニンジン、ゴボウ、サトイモ、イモガラなどの野菜やこんにゃくがたっぷり入ったけんちん汁に、そばを浸しながら食べる「けんちんそば」は、収穫の秋を実感し、身も心を満たされるご馳走として食卓に上ってきました。
最近では、このようなそばは「つけけんちんそば」などと呼ばれて、そば屋のメニューにも登場し、そば通の新たな楽しみの一つとなっています。

また、レシピを参考に「常陸太田けんちん」作りにもぜひチャレンジしてみてください。

 

常陸太田市内のそば店

『常陸秋そば07』の画像

常陸太田市では市内のそば店の紹介冊子「SOBA-DO(蕎麦道)」を作成し、市内の観光施設や掲載そば店にて配布しています。
A6サイズのハンドブックなので、常陸太田市そば店巡りの際は是非ご活用下さい。

 

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